pipipipi…


「ん……」


「おはよ。夕貴」


「あ、うん」


いつもの朝だ。

また、戻ってきたんだ。


「さぁて。ガッコ行くかな」


「ん?」


指に違和感。

手を持ち上げると、薬指に。

小さなダイヤの指輪が輝いていた。


「ユウキこれっ?」


「バレたか」


へへって笑う、ユウキ。

優しく、輝く。

その名の通り。