栗田くんの提案に、少し照れてしまった私。



 

だって、観覧車で二人きりなんだよ?





私の心臓、持つわけないじゃん…。






「はい、ではご乗車ください」






少し並ぶとあっという間に私たちの番。






動き始めた観覧車と共に、私の心臓も爆音を鳴らして躍り始める。






「…介……あのさ、さっき私…」






「うん?」





何でだろう…。





さっきの出来事を話したいんだけど、なかなか口が開かない…。






いつもカッコいい介だけど、今日の服装はいつものブレザーと違って…

一層オシャレでカッコよくて…優しくて。