「うん、ずっとわーわー言ってたよ」





お化け屋敷から出て来た私たち。






ほんの数分だったけど私はずっと栗田くんと手をつないでいた。






それに大和くん、嘘ついてる。





私、一度も叫ばなかったよ?





手をつないでると思ったら気が気じゃなくてあまり覚えていない。







「た、介……っ!」






「ん?」






「いや、なんにも」






良かった…。






いつもより柔らかい笑顔で私を見つめてくれた介に、



とてもほっとした。