「っ…!」






平然とした栗田の顔に、


余計に腹を立てたっぽい謙二は、栗田を蹴った。






「う゛っ…!」






みぞおちにヒットした。誰が見ても思うだろう。






“痛い”…。






助けてやりたくなくもないけど、そんなことをしたら俺が傷つく。






それに、別にダチでもねーし助ける理由がない。





「ははっ!弱ぇ奴。女遊びばっかやってっからだろ?」





「女オトす勉強ばっかしてないで、ちょっとは鍛えれば?」





馬鹿みたいに笑う奴ら。





こいつらも、謙二とつるんでる奴らだ。





そんなことを言われても、栗田は何も言わない。