~ 兄 side ~

移動だるいわ。

無駄に体育館遠いんだよな。

ぁ、1年だ。

羅夢、おるかな⁇

ぁ……いた…。

俺がみた光景は

1人の美形チャラ男と

美青年の奴と話してるところ。

あいつ、可愛いから

もう周りに男がついてる。

あー腹が立つ。

なんであんなに

笑ってんだよ。

朝、俺を無視してきたくせに

他の男はいーのかよ、

「ぁーだるい。」

「ぉ、どうした⁇綺斗ちん⁇
ぁーもしかして、らむちゃん⁇」

「そそ。康介( こうすけ )。
だるいから俺帰るわ。」

「おいおい。
新学期からサボりかよ笑
サボり癖がまた出てきたなー。」

「うるせー
先生に言われたらカバーよろしくな
んじゃ、ばいび。」

「おうよ。」

康介は俺の親友。

俺が羅夢のことが好きって事、

昔から知ってる。

1番信頼できる奴かな。

それにしても

腹が立つんだよな、ほんと。

ドンッ

一発壁を殴り、俺は家に向かった。