「山下くん。あなたのことだから決定的な証拠、あるんでしょ?」
その顔はいつもの強気な笹野。
それに答える真顔の秀平。
「もちろん。はい。」
そして、あの分厚い茶封筒を笹野に手渡した。
「ありがとう…。川瀬さん、マイクかして?」
そしてステージの中央に立った。
『私ね!寂しかったの!ずーっと!だからこんなことしました!』
そして…茶封筒の中身をぶちまけた。
『ごめんなさい!』
深々と頭を下げた。
あの日、秀平がもってきた茶封筒の中身は写真。
教室を直す笹野に雇われた奴らの姿と、そいつらに金を払う笹野。