「…ひとみ!酷いよ!私たちが、つくったの壊して!…川瀬さんにまで嫌がらせして!」
うちのクラスから聞こえてきた声。
それを初めにして、クラスのやつらが好き放題言い出した。
「笹野…最低だな」
「自分のためによくここまで人を傷つけられるよね!」
「ひとみ、あんたほんと無理」
なんだこいつら。
お前ら笹野責められる立場かよ
とうとう教師まで立ち上がり、俺らのクラスを止めにいこうとしたとき。
『いい加減にしろてめぇら!』
かわいいかわいい声の、こわいこわい怒鳴り声。
川瀬は俺の腕から抜け出して、ステージの真ん中にたった。