?「あげる。」

千「??」

顔を上げるとそこには昴くんが片手にメロンパンを持って立っていた。


千「あげるって何をですか?」

昴「だからこのメロンパンあげる。パン、買えなくて困ってたんでしょ?ほら^ ^ 」


…………。
ほ、欲しい。すごく欲しいです。



千「でも、悪いです。昴くんが買ったモノなんでしょ?それを貰うなんてとんでもないです。」

昴「そんな事気にしなくていいよ?俺の分もちゃんとあるしね。」


ほらっ。ってもう片方の手にぶら下げた袋を私に見せる。


昴「千絵ちゃんが貰ってくれなきゃこのメロンパンすてるしかないな〜…」


千「えっ!捨てちゃうんですか⁈」

昴「だって俺は食べられないし」

受け取ってくれる?と私にメロンパンを差し出す昴くん。


う…………