「高校名まで書いてあるの!『神奈川県の○奈月高等校』だって!」
えっ?○奈月高等校?
しかも神奈川県の…それって
「うちの学校じゃん!!」
「そゆこと!」
神奈川県にはいっぱい高校がある
けれど、○奈月という名前の学校はここ以外ないのだ
「すごいね、椿ちゃん!」
椿ちゃんに話を振る
すると彼女は動揺するような動作を見せて
「うん、すごいね。」
と目線をそらしながら言った
それを見てあたしは確信した
椿ちゃん、何かKAORUのこと知っている
するとクラスの男子が椿ちゃんを呼んだ
「花宮ー。古森って奴が呼んでるぞ?」
椿ちゃんはガタッっと立ち上がり、まるで緊張しているかのような険しい顔をしながら歩いて行った