気がつけば、目がしらが熱くなってきた。 もちろん、私の目に溜まってきているものは、涙。 それが、流れ出ないように、気付かれないように。 「出てって。」 私は、静かにそう呟いた。 「出てってよ! 陸が迷惑なように、私だって陸が迷惑なの! 気分悪いから、もう出てって。」 つぎは、陸にむかって叫んだ。 もう、終わった。 陸だって軽蔑するだろうな。 「...分かったよ」 静かに陸はそう言って、 保健室から出て行った。 。