「会長、好きです!付き合って下さい!」


「ごめんね...私、今は恋愛って気分じゃなくて。」



ほら。普通の、前の生活だ。


これが、私だったんだ。



このころが、本当の私だった。

自分を高値の花のように演じることこそ、『私』だった。





前と違うことと言えば、絢とアイツが付き合ったことぐらい。