僕。
本名 橘 瑠梨奈
一人称 僕。




僕はあのてのタイプの男が一番嫌いだった。


大津 美月。
バスケ部の副キャプテン整った顔立ちに黒縁のめがね。いわゆるメガネ男子。


ただし、僕は嫌いだ。

すべてを見透かしたあの瞳。

一度だけ見た、あの笑い方。

怖かった。
ただ、どこか寂しげで、切なさがあった。



今考えれば、あの不思議さに惹かれたのかもしれない。

そう思えた。