分かっていてもムカついた私はやっぱり子供。


手招きする悠を無視してそのまま歩いて行った。


悔しくて悔しくてたまらなかった。


闘争心が最高潮に達した私はその日の放課後、悠を呼び出した。


悠はすぐ来てくれた。


私が呼び出すことなんて滅多にないから。


「悠!私とあのお姉さんたち!

どっちが好きなの?!」


私はズルい質問をした。


あの人達よりずっと仲がいい私の方を選ぶって思ってたから。


でも……天然悠の答えは違ったんだ。