それから中学2年生の夏のこと。


たまたま近くの花火大会があるということで私は悠を誘った。


少しでも可愛く見られたくて浴衣を着た。


待ち合わせ場所に行くと、


「あさひ、可愛いね」


天然スマイルで褒めてくれる。


この日も私は意を決して告白する予定。


花火が上がり終盤に差し掛かったころ。


「悠。私の話、聞いてくれる?」


綿あめを食べていた悠が首を傾げる。


「何〜?」


もう!可愛い!