「沙月、いつまで食ってんだよ。急げよ。」

「あん、省也!」バタバタと彼を追った。

いつもの朝の光景だった。

「じゃぁな!」

「うん。」駅で別れた。

私は電車の後方車両に乗り、省也は乗換えがある為いつも前方車両に乗った。

昨夜のことを考えた。

省也ったらすごく激しくてまだ腰が痛いわ。

でもそれが嬉しかった。

とても満たされた感じがした。

今朝のメイクがのるほど肌のツヤ感が違うと思った。

私は金曜日の夜が待ち遠しかった。

土曜日も1日中ベッドで過ごしたかった。

欲求不満かしら?

こんなに省也が欲しいと思うこと、変かしら?

省也に嫌われないかな?

いつも省也でいっぱいになりたいと思い

私の全てが彼を求めていた。