午後は用事を頼まれたりして時間が過ぎていき、残業となった。

コピーはまだかしら?

係長、資料はまだ出来上がらないのかしら?

とっくに定時を過ぎていた。

「浜野さん、待たせたね。悪いがコピーを頼むよ。」

「はい、わかりました。」

シャコンシャコン。

コピーした資料をステープルで閉じていく作業をモクモクと続けた。

「出来たわ。」腕時計の針はまだ6時だった。

「よかった、6時過ぎちゃうかと思ったわ。」

係長のデスクへ向かった。

「係長、資料のコピーが出来ました。」

「ありがとう。」

「私、もう帰ってもよろしいですか?」

「何だ?彼氏を待たせているのか?」

「えっと、そんなところです。」

「週明けでもラブラブか?羨ましい。帰っていいよ。助かった。気をつけて。」

「はい、お先に失礼します。」