「へへへ、変態!なに勝手に私の部屋に入ってきてるのよ!さっさとでていきなさいよっ!」


部屋の中で、毛布にくるまって震えているお方がかんだかい声をあげた。


ええええ!?


ちょっとパニックなんですけど!?


とりあえず、必死で声を絞り出す。


「え、えっと、あの、その、ここって、私の部屋なんじゃ」


「はぁぁぁ!?な訳ないでしょぉ?ちゃんとここに、412号室、瑠風 琉衣(りゅうかぜ るい)ってかいてあるじゃない・・・」


いいかけた瑠風さんはハッと入学書類をみて気づいたようだ。


「って、ここもしかして413号室なのーっ!?」


「い、今それに気づいたんですかーっ!?」


ど、どうしようこの人、口調は上からなのにちょっとアレなんじゃ・・・?


私が何もできずもたもたしている間に、瑠風さんはばっっと立ち上がると、


「おじゃましました!さようなら!」


「え、えええ・・・?」


風のごとく走り去っていきました。