気づいたら、私は倒れていた。

頭がくらくらする。


「いったぁ・・」


思わず小さく呟くと、私は私をなぐった犯人・・・誰かさんのカバンをにらみつけた。


「ちょっとっ!」


思い切って大きな声をだすと、周りのひとがおどろいてこっちをみる。


私はすっくとたちあがると、そのカバンを持った人に向かって言い放った。


「かっ、カバンは、入学初日からこわすと大変ですよっ!」


「・・・はぁ・・・?」


叫んでから、私はハッとする。


・・・ギラリと、相手はこっちをにらみつけた。


な、なんか、コワいオーラ放っちゃってる人じゃないですかこれーっ!?


ま、まさか、周りの人がこっちをみてたのはっ!?


慌てて周りを見回すと、心配そうにみてた人たちは
『あーやっちゃったね』みたいに顔をそむけられた。


ええっ、ちょっと私やっちゃったよーっ!?