ぴぴぴぴぴぴぴぴぴぴぴ


「なんだよぉー。いい夢だったのにぃ」

私の部屋にうるさく響く目覚まし時計。




あ、そっか。
今日からほんとのほんとに高校生活が始まるんだっ!!!




なんか実感湧かないなぁ〜



とか思いつつ、
朝に弱い私には時間がないから
せっせと支度をする。









「いってきまぁ〜す!!!」

よし!
気持ちの良いスタート!




ガチャ



私が家を出るのと同時に、
斜め前のご近所さんの家の扉が開いた。

「うーっす」

「おはよ、綺良!」

綺良、こいつの名前は小磯綺良。
(こいそ きら)



派手でもないし、
チャラチャラしてないし、
かと言って地味ってかんじでもない。


私とおんなじで朝には弱いから
今はテンション低めだけど
いつも明るく元気で爽やか系!
そしてなにより…


顔が整っている。




だからもちろん
女子が黙ってるわけがない。








いつからだろう?
綺良と一緒にいるのは。




幼馴染ってわけではない。




小学校、中学校、
高校までおんなじだけど
中学校の一年しかクラスが一緒になったこともない。



私達が中学に上がる時に、
綺良は私のご近所さんになった。


つまり、
引っ越してきたってこと。






でも、そっからだとおもう。
そっからずっと一緒だな。
なにをするにも当たり前ってかんじだった。





綺良はモテるから、
女子達は私に対する嫉妬心がすごかったけど…

中学が一緒だった人達にとっては
もうこれが当たり前になっている。




もちろん付き合ってるわけではない。

ただのお友達でもない。

家族のような、
1番距離の近い親友だ。

ある意味、
友達以上恋人未満ってやつかな?笑笑




辛い時も、嬉しい時も、悲しい時も、馬鹿ばっかしてる時も、なにしてても
隣にいるのが当たり前。



それが私と綺良だ



友情に男女なんて関係ないから!