その後、基本的な接客のやり方を教わり、夜8時から店に出た。



華恋に連れられ、常連客のところへ行く。


「こんばんは、田中さん」



「おお、華恋ちゃん、待ってたよ」



「この子、新人のミナミです」



華恋は響子を紹介すると、客の隣に座らせた。



「はじめまして、ミナミです」



「お、いいね。初々しいね」


そう言うと、快く響子を迎えた。