その後、彼はやんわりとオブラートに包んであゆみを、振った。

今でもあゆみは先輩があんなに色々と聞いといてあっさりと振られたか、時々考える。あんなにあっさりと振るなら、何も聞かずにさらっと振ってくれればよかったのにと。
だとしたら、私はこんなにずっと悩む必要なんてなかったかもしれないのに。





好きとは、何なのだろう。