「ひゃっ!?」


後ろを振り向いた。


そこにはー…








羚央がいた。


「美亜?」


優しい声が上から降ってくる。


「お前…こけたな?」


「え、えへへ?」


ば、ばれたっ!そりゃそうか。
私は笑ってごまかす。


「えへへ?じゃないしほら立て。」


羚央は私に手を貸してくれた。


私は手を借りて立とうとしたら…


膝にズキッとさっきと同じ痛みが
走った。


「いっ…!」
私は顔を歪めた。


「痛いか?」


「う、うん…」


羚央は一息ため息をついて
こう言った。


「ほら、のれ。」


私に背を向けて乗れと合図してくる。


「い、いや、そりゃダメだよ。
私重いし、腰悪くしちゃ


「うるさい。はやく乗れ。」


さ、遮られた!?
じゃなくて…


乗るって恥ずかしくない!?