『 キャーッ!カッコイイッッッ 』

 『 宮元くぅんっ、こっち向いてぇぇぇ 』

『 新斗ー!!付き合って!! 』


朝っぱらから女の子達のピンク色の声。
こんな状態毎日続いて早1年。

飽きないんかなぁ?

「 理沙!おはよっ、宮元君の人気凄いねぇー・・・ 」

親友の愛菜が後ろから声を掛けて来た。

「 ほーんと、新斗の人気は絶好調。途絶える事ないよね、 」

「 まぁ、あんなイケメンだしねぇ。女の子がほっとく訳無いでしょ? 」

「 あたし、女の子だけど全く興味なし 」

「 だって幼なじみでしょ?うらやまだわ~ 」


新斗とは生まれた時からお母さん同士が大親友で
ずっと家が隣。だからもう17年の付き合い。

なんで、17年も居るのに愛が生まれないのが不思議。



なーんて。

実はすきなんだよね。



新斗の事。



「 嘘ばっかりー!本当は好きなんでしょ?宮元の事 」


「 あわぁああぅぅぇえ?!んな事無いよ?ナイナイッ! 」


愛菜はなんでもあたしの事わかっちゃうんだよね

さすが親友、もう尊敬だよ。

「 顔にでーてーるっ♪じゃ、日直なんで、さよならぁ★ 」

と言ってあたしの鼻をツンっと押してクラスに向かった、愛菜。

顔?!顔に出てるぅ?!

えええぇぇぇええぇぇぇえぇぇえ?!
ヤバイッ!バレるじゃん!!!
じゃ、新斗にはももももも...うわぁー!!!!!


「 よっ、りーさっ 」