高校生活が始まって1ヶ月程経った

萌斗と付き合ってもう少しで2ヶ月記念

何か買った方がいいか楓に相談したら

「1年付き合ってる訳じゃないんだからいいの!」

楓の意見はなんか説得力があるから

なんか納得しちゃった


せめて電話しようと思って

記念日は土曜日で、萌斗は土曜日に

従兄弟の家に泊まるって言ってたから

12時ぴったりに電話しても起きてるはず!と思って

12時に萌斗に電話をかけた

3コール目で萌斗は電話に出た

「もしもし?まだ起きてる?」

電話の向こうはすごくうるさかった

「え〜?誰?あれ?もしかして彼女さあ〜ん?きゃはははは!」

え、誰。

「誰ですか?」

「え〜?うち?うちはね〜萌斗君のセフレでぇ〜す!」

「は?萌斗は?かわって!」

私は苛々して声をあげてしまった

「なんで?あんたにそんな権利あるわけ?ていうか萌斗とキスしてないんだってね〜、そんなんだから浮気されんのよ。
あ、うちだけじゃないよ?」

きゃはははははと笑いながら

電話を切られた

なにこれ。従兄弟の家にいるんじゃないの?またかな、また私1人が好きだったのかな

ううん違うよ!ちゃんと気持ち伝えてくれたもん

信じたい、萌斗を信じたい


結局それから萌斗から連絡は来ない

電話したいけど、もしまたおの女が出たら嫌だからかけられない

あの電話から3日くらい経って

連絡は一切とってない

「菜緒華なんかあった?俺でよければ聞くけど」

「ありがと」

「もしかして彼氏?」

「え?う、うん
まあそんな感じかな」

どうして分かったんだろ

まず彼氏いる事知らないはずなのに

「いいなよ、聞くから」

私はこの前の電話の事を話した

「ありえねえな

菜緒華泣きそうになってんのに
電話しねえとかあり得ない

俺だったら泣かせない」

「岳くんは優しいね」

そんな事言われた事ないな

岳くんは本当に優しい


岳くんとの話も終わって

楓とお昼を食べてた

楓にこの前の話を聞かせたら

萌斗ボッコボコにしてやるー!って

私以上に怒ってた

そんな事されたら困るから

出来るだけ合わせなくないな

楓と居ると笑いが絶えないな


今日の帰りは私が委員会で遅くなったかは楓には帰ってもらった

委員会の仕事も終わって

下駄箱に行くと

下駄箱で寝っ転がって携帯をいじってる
岳くんがいた

岳くんは私には気づいてない様子だった

私は驚かせようとして岳くんの後ろに

しゃがんでばあっ!と岳くんに抱きついた

岳くんはびっくりしておお!って言って

固まった

「びっくりした?」

「え、あ、う、うん

し、たけど離れて?」

ちょっと照れた岳くんが可愛いかった

離れると岳くんは

「彼氏居るんだからそんな事しないの!」

って怒られた

それから岳くんとと途中まで一緒に帰った

岳くんとわかれてから

1人で歩いてると、電話が鳴った

萌斗からだ....

「もしもし?」

「誰?」

「萌斗?」
萌斗の声とは思えない程低かった

「今の奴誰だよ」

「同じクラスの子
どうしたの?今どこ?」

後ろを向くと萌斗が今にも泣きそうな顔をしながら立ってた

私は気づくと萌斗に向かって走り出してた

「萌斗!今までどうしてたの?連絡してよ!」

「なんで一緒に帰ってるの?」

「たまたまだよ」

「菜緒華さ、俺の事好き?」

どうしてそんなに泣きそうなの?

「好きだよ」

「じゃあさ、別れよ」

言葉が出ない

声が出ない

「俺さ、浮気しちゃったよ

菜緒華の事好きじゃないんだと思う」

「な、なにそれ」

「だから別れて

これ以上菜緒華と居られない」

言葉が出ない

ただ涙が零れるだけ

「俺もう菜緒華の涙ふけないから
さっきの奴にふいてもらえよ」

「萌斗が私の涙ふいてくれた事あった?

萌斗が泣かせてたんだよ」

「....」

「またね菜緒華」

「....」

「ほら、またねは?」

そんな顔しないで

「さよなら」


そこから家まで走って帰った

ひたすら走ったけど、涙で前が霞んで

良く見えなかった




まただよ。

何回裏切られればいいんだろ

学習能力ないな

どうして....どうしてまた裏切るの

会いたいよ

今すぐ会いたいよ