それからどうやって家に帰ったか覚えてない

ただお兄ちゃんに抱きしめてもらってた

お風呂に入ると思い出して息が出来なかった

血が出る程自分の肌をかきむしった

太ももに出来た痣がさっきの事が現実だと教えてくれる

眠る事なんて出来なかった

解体で働いてるお兄ちゃんは朝早いのに

ずっとそばにいてくれた

久しぶりにお兄ちゃんと寝た

朝起きるとお兄ちゃんは

「今日は洋子の所連れてくから準備しな」

洋子は私の8個上のお姉ちゃん

子供が居て今住んでる所から離れてる所に住んでる

「うん」