私は楓と同んなじクラスになって

休み時間になると楓と一緒に、咲李と美奈がいる1組に遊びに行ってた


今日は咲李が歯医者に行くから早退したし、美奈は休み

だから楓と帰る予定だったけど、楓が

「ごめん!颯太(そうた)と帰る日だったの!本当ごめんね!」

「全然平気だよ!気にしないで」

と笑顔で答えた

しょうがなく今日は1人で帰る事にした



10分くらい歩いて、もう少しで家に着く

この道はあまり人が通らない

街灯がほとんどないから暗い

歩いてると車を停めてキョロキョロしてる人がいたので

「道に迷ったんですか?」

と聞いてみた

「そうなんですよ〜役場ってどっちですか?」

スーツに黒ぶち眼鏡でマスクした普通の人だった

油断してた

道を教えていたらいきなりこっちに走ってきて、胸とお尻を揉まれた

きっとそんなに長くなかったけど

私には時間が止まったみたいに感じた

恐怖で声がでなかった

ただ心の中で叫んでた


やめて...やめて...やめて...


..や...めて!

やっと声が出た!

って思ったら腹を思いっきり殴られた

吐き気がした

それからは記憶が曖昧だ

小さい時の記憶が蘇った

母親の彼氏にイタズラされた事

お掃除するよって言われて

触られた

母親ひ見て見ぬフリ

気づいてくれたのはお兄ちゃんだった

10歳も離れててあんまり会う事はなかった

あれ以来私はお兄ちゃんと住んでる


事が終わってその人は車で消えた


動けなかった、ただ泣いてた