いつもの道を自転車を押しながら歩いてると

萌斗が後ろから自転車で追いかけてきた


「1人?」

『そうだよ、なんで?』

「あーなんとなく」

それからずっと無言で

私はどうして萌斗が来たのかわからなかった


萌斗から逃げたくて早めに帰ってるのに



ずっと無言のまま10分くらいして

先に口を開いたのは萌斗だった





「あのさ?俺等なんで別れたの?」



言葉が出なかった


何も言わない私を見て


「もしかして咲李から聞いた?」


『...』

「凛花の事本当になんも思ってないから」


『じゃあ何で好きって言えたの?』


「...」

『うちは間違っても好きでもない人の事を好きなんて言わない。絶対に。』


「信用できねーよな」


『うん』


「だよな...じゃあ俺こっちだから」


『ばいばい』


萌斗は苦しそうに笑ってた


始めて話したのに



こんな会話だった



もっと話したいな


こんな事思うのって可笑しいけど、



本音は会いたいし触れたいし話したい


萌斗...