失恋した…。この想いは7年前から始まった。一緒に幼い頃、遊んでいた今で言うと先輩…。近所に住んでいるのでたまに遊びに来ていた。ううん、毎日だった。
小学校3年の頃に家に来て遊んでいた話。家でかくれんぼをした。まだその時は、幼かったので…。かくれているのは、あっくんという人とこうちゃんという人だ。探してやっと、こうちゃんが見つかった。だけど…なぜか、あっくんだけが見つからない。こうさんをして、なんといたのは誰も思いつくはずのない大きなタンスの上だった。私は、そんなこうちゃんとあっくんが大好きだった。
ある日、こうちゃんが朝早くに玄関のチャイムを、鳴らして、お姉ちゃんの名前を叫んだ。ある意味今考えると、迷惑だった。
「行くぞ!!さやかも来い」
どこにだ…。まだ朝早いというのに…。なぜか私もついて行っていた。ついたのは、フナや魚などがいる溝だった。こうちゃんは、魚が好きだった。そこは、昨日仕掛けたフナの餌に魚がかかっているかを調べた。なんとかかっていたのは、フナそのものだった。
「ちっ」
最近ここでは、ウシガエルの鳴き声が聞こえている。姿も何度か見たけれど…捕まえることは一度もできなっかた。こうちゃんは、それを狙っているのだ。また餌を仕掛けて帰った。
次の日、見に行くとなんとかかっていた。狙っていたウシガエルが。こうちゃんは、そーっと引き上げ、水槽に入れた。
こうちゃんは、私の家のほうに戻ってみんなに見せていた。自慢というのか…。
あっくんの方は、元気っ子だった。毎日家に来るか、あっくんの家に行くかのどちらかだった。家の外で遊んでいるときに、私は、
「好きです、付き合ってください」
と告白をした。即答でふられた。考えると、女として見てくれてなかったと思う…。

このまま何年かたった。話もできなくなった。

去年の、ある公園の祭りで私は友達に頼んでこうちゃんに告白をしてもらった。

「普通に考えて無理でしょ」

それが最後に言われた言葉だった。その日の帰り涙を流して歩いて帰った…。