────「……そうか。」父さんはとても悩んでいるようだ。

「頼むよ父さん。大事な人を守りたいんだ!父さんなら医者の力があるけど、あいつらには力で対抗するしか無いんだ!!頼む!!」「お願いお父さん」と二人で両親に頭を下げていた。

やがて、「あげなさい。」と言う言葉があって顔をあげると「二人の意思は良く分かった。それだけ本気なんだな?」

「あぁ」「うん。」
「なら俺たちから言えることは1つしかない必ず生き残れ。いいな?」

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一方長谷川家、速水家でも同じことが起きていた。(長谷川家は警察官僚、速水家は代々議員が続く名門)親たちの願う事は唯1つ無事に帰って来ること、だった。そして──────