ーside雪奏ー

ここはー私の部屋？

手が温かったから、そっちのほうを見ると、颯斗が寝ていた。 可愛い…

空いているほうの手で颯斗の頭を撫でていると、「う～ん」って言うと2、3回瞬きをすると、私の方を見て、「雪奏!!?」って言うとぎゅ～って抱き締めていた。

「は、颯斗!?く、苦しいよ…」って言うと、少し緩めてくれた。

「ったく心配かけさせやがって。いつまで、寝ている気だよ、半日だぞ。」

「えっそんなに？」って思うと、窓から見た景色は夕暮れに染まっていた。

「あぁ。少し待ってろ冬哉さん呼んで来るから」

「えっ大丈夫だよ？もう歩けるよ。」って言ったけど、颯斗は
「駄目だ。さっきまで気絶していたのは誰だ？」って言われた…何も言えない…「いいな？」
「……はい。ごめんなさい。」って言うと颯斗は私の頭をポンポンってすると部屋を出て行った。