ー月曜日、時宮邸。早朝ー

早くに起きた雪奏は仕度を済ませ、雪模様の可愛らしいエプロンを身に着けるとお弁当の中身を作り始めた。 ミートボールに、ニンジンを細かく刻んで入れた卵焼きなどを作り、二人分作るとちょうど起きてきたお母さんに「おはよう」って言うと、朝ごはんを作り始めたお母さんの手伝いをし始めた。

ご飯を食べて少し立つと玄関のチャイムが鳴った。

素早く立つと荷物を持ち、「行ってきまーす！」と学校に行った。

それを許すはずもなく、お母さんは颯斗見たさに、玄関に行くと

「おはようご無沙汰ね。院長夫妻はお元気かしら？」と言った。

「おはようございます。時宮夫人。はい。お久し振りです。両親は元気にしています。雪奏さんとはお付き合いさせて頂いています。」そう言ってくれた。実はあのあとメールでお母さんが会いかがっていることを伝えていた…ごめんなさい颯斗…

「良かったわ♪ご夫妻にもよろしく伝えてね？」

「はい。分かりました。」まだ話がしたそうなお母さんだったけど、「そろそろ時間だから行くね♪」って話を切った。

「そうね♪行ってらっしゃい！」って言ったあと、「ありがとうございます。では失礼します。」って颯斗が言って、学校に向かった…

──「行ったか」そう言って冬哉は「あら出てくれば良かったのに」なんていう鈴美を「俺なんて行ったら余計に緊張するだろ。それに良くあの頃鈴美を迎えに行ってたからな。懐かしく思ってた。」

「そうね♪わたしたちとは違うけどね♪」

「悔しいが颯斗君が雪奏の最高のパートナーだろう俺はまだ隠居しないが、準備は整ったわけだあとは道標になることぐらいだな」時期当主から当主への条件に〔最高のパートナーを見付けること〕あるからだ。

「さてと、仕事行くか。」そう言うとビジネスバッグを持ち、冬哉は「行ってくる」と言って自分の最高のパートナーにキスをして家を出た。