朝御飯を食べ終えてから、しばらくすると颯斗が来て(今ではチャイムはしなくなり、というよりチャイムしなくて良いとお母さんが言ったから。もう一人の子供になるからねって)学園に向かった。
ー登校中ー
「そう言えばさ雪奏、何で雪奏って料理や菓子作り得意なんだ?」と颯斗が聞いてきた。
「お母さんに基礎は教えて貰ったけど、後はお父さんが仕事で海外のパーティーとか行かなきゃ行けないとき夫婦同伴でしょう?だから私が作ってたんだよ。それで必然的にね♪」
「ん?お手伝い位雇えるだろう?」
「あぁ…その事は『時宮』だから短期で雇える信用ならないって。情報漏洩を気にして、だね長期でも同じだって。まぁお父さんは家族の時間を邪魔されたく無いんだって。」
「そっか…大切にされてるな…雪奏と鈴美さん。」
「今でもすっごくラブラブだよ~」
「そっか。憧れ、だな。」
「えっ」
「あんな風に互いを思いあってるし、俺たちもあんな風にずっと続く関係になりたいって思う。」颯斗…握っていた手をぎゅっと少しだけ強く握ると
「なれるよきっと。」
「そうだな」って言って颯斗も少しだけ強く握ってくれた。