ー会議ー

「皆さんにお集まり頂いたのは、魔物の動き、そして我々時宮に新たな動きがあったからです。」時凍様が言った。

『ほぅ…動きとは？』水之宮家当主が言うと、

「魔物は以前、単独行動が多く、団体行動を行って来ませんでした。しかし、先日時宮時期当主が討伐した魔物は互いに苦手な属性を庇い合っていたのです。詳しい情報は此れです。」と言ったから戦闘時の情報を開示した。

『…ん？どうやら、〔時〕以外の力を使っているみたいだか…？』

「はい。それがもう一つの進展です。時雨は〔時〕以外に〔炎、氷、水、風、雷、土、光、回復、補助そして何にも属さない無〕に目覚め使いこなせる様になり、条件さえあれば新たに『宮』家以外の人間に能力を与える事が出来るようになったからです。そして少年たちが新たに〔力に目覚めし者〕です。」と言ったので、颯斗たちが見えるように通信系の力を強くした。

「この者たちは我々『宮』とは違い普段は普通の高校生でしたが、家族や友人そして自分の一番大切な人を守りたいという意思があり、危険を承知の上で力を手にしたものであり、彼らは゛今の場所を離れたくない゛と意思表示をしています。もし、彼らに手を出す様な事が有ればそれ相応な対処を時宮は行うことを承知して頂きたい。」時凍様…それは立派な脅しです‥‥でも、そこまでしても守ろうとしている事を感謝します。