しばらく颯斗と話していると、お父さんから電話が掛かってきて『後二時間位で家に着く』って言って『後お客様が来るから颯斗君も含めて四人分多く夕飯作ってくれ』と言ってた。(お客様って?)

夕飯の分の買い出しはここに来る前に買っていたから作るだけ。

ライ麦パンとハンバーグとグリーンサラダ、コーンポタージュ、デザートはザッハトルテでいっか。あ、ドレッシングはゴマベースとシーザーの2種類でね。

私が作ってるのをジーっと見ている颯斗は「何時も見てるけど、やっぱり雪奏は凄いな…」って肘をついて言っていた。…何が?

作り終えると同時にお父さんたちが帰って来た。

「お帰りなさいお父さん、お母さん。」そしてお客さんの方を見てみると…一緒にいた颯斗が、




「なんで、いるんだよ!!父さん、母さん、さくら!!」びっくりしている颯斗に混乱している私を見て取り持つ様に、お父さんが

「玄関では何ですし、中へ」とリビングに案内した。