そのあと、話し合いが終わり…颯斗と私は颯斗の部屋に来ていた。

「雪奏。」わたしの後ろに回り抱き締めると一人掛けのソファーに颯斗は腰を下ろし、股の間に私を座らせた。(この頃は慣れて、この体制が一番落ち着く。)

「どうしたの?」

「最近、思うんだ。」

「俺、もっと強くなりたい。雪奏だけに重荷を持たせたくない。だから、もっと俺に頼ってくれないか?」

「えっ!?どうして?」

「雪奏、人に頼った事あまり無いだろう?体育祭での案も冷静に考えて、だったし。戦闘とかも最善で妥当な考え方だったから」

颯斗の言う通りだった。

家族以外で頼っていた事ってあったかな?…でもこれだけは言える。

「確かに颯斗の言う通りかも。でも今、一番安心出来る場所は颯斗の隣なんだよ?お父さんでもお母さんでも無い颯斗だけだよ?……颯斗の事を愛しているから。」そう言ったら颯斗はぎゅっとしてくれて、

「ありがとう。雪奏」そう言うと私を振り向かせ私のほっぺたに手を置くと、優しいキスをしてくれた。