ー時宮邸、夜、リビングー
私は今日あった戦闘の報告書を書いて、提出し帰って来たお父さんに報告していた。
「──なるけど。つまり、雪奏は魔物が妙に団体行動が優れていた。と」
「うん。今までだったら、考えてづらいよ。仲間の弱点を庇う、だなんて。」
「雪奏は魔物の頭が良くなってるか、それとも背後に操っているものの可能性があると言いたいんだな。」
「うん。もし、操っているものがいるんなら、これまでなかった市街地戦闘もあるかも知れないよ」そう。今までバレなかった理由に市街地での戦闘がなく、報道規制が上手く行っていたから。もし、市街地での戦闘がなったら、民衆は大混乱になってしまう。
「ここまでなって、しまったからには『宮』の字を持つ者たちと話し合いをしよう。手配は俺がする。颯斗君、そして他のメンバーにも『宮』の集会に出て貰いたい。雪奏の婚約者と後天的に発現した者として、『風宮(かざみや)』が颯斗君が風を使うと知ったら引き抜こうとするだろうが、そこは、婚約者だから。と否定するんだ。後は長谷川君と速水君は『水之宮(みのみや)』か…」そう言って
「こっちで策を考えて見る。彼らも慣れ親しんだ場所から離れるのは嫌だろうしな。」そう言うのは『宮』の字を持つ者たちはそれぞれ治めている場所が違うから。『時宮』は関東だけど『風宮』は九州と言う感じて。