「そうだったんだ…」おばあちゃんは私の手首にあるブレスレットを見ると、

「そのブレスレット、颯斗君からのプレゼントでしょう。胡蝶蘭、だなんて、意外と照れ屋さんなのね」と微笑んでいた。さっき、話していたとき、颯斗君、と言うことを了承とっていたから。

「颯斗の素直な気持ちがブレスレットに詰まっていて、もらった時、凄く嬉しかった。それにね颯斗の事ロマンチストって言ったら赤くなっていたしね。」と言ったらおばあちゃんは嬉しそうに笑い、

「颯斗君もきっと雪奏の事を喜ばせたくてあげたんだろうね?雪奏だってそうでしょう?」

「颯斗君が着けているネックレス、雪奏の手作りでしょう?」

「えっ!?なんで、わかったの?」颯斗が起きちゃうと行けないから小さな声で言うと

「雪奏の力が入ってるからよ。隅々までにね。既製品に力を着けることはできるけど、強い力を着けようとするともの自体が壊れてしまうもの。颯斗君のそれには、力を増強する物、怪我しないようにすること、怪我しても早く治る様にする物、何より、颯斗君に万が一な事が起きたときにそれが身代わりになって、守る物。こんなに付与していたら普通は壊れてしまうもの」流石、先代…

「凄い…お父さんでも、分からなかったのに…」