ずばり言うと俺の好きな人は峰岸亜果音
まぁ幼なじみが好きっていう典型的なパターンだな

亜果音とは、小さい頃から家が隣だったこともあり、たくさん遊んだ。

気づけば好きになっていたんだ

整った顔に程良く筋肉がついた足や腕
一言で言うとスタイルがいい

高校に入ってから染めた茶色い髪もアイツに似合ってる

いつか付き合いてーけどそれはムリ

俺は亜果音に嫌われてるからな…
まぁ、今じゃフツーに話してくれてるけど、一時期は目も合わせてくれなかった


亜果音「ちょっと、結香、どこ打ってんのー!!」

すぐ隣から聞こえる亜果音の声
それが俺だけに向けられる事はない

結構虚しい恋してんな、俺…


駿「裕理?なにボケッとしてんだ?」

「ん、あぁ、わりぃ」

いつの間にか部活は終わっており、あたりは次第に暗くなっていた


やべー、ぼけっとしてた…

【ありがとうございました!!】

女子の揃った声がコートへ向けられた

つまり香花のおかえり


みんな次々とコートから去っていく


俺もそれらから背を向け片付け始めたとき


結香「亜果音?なにしてんの?」


ふっと後ろを振り返ると


満面の笑みで微笑んでる亜果音がいた

亜果音「ばいばい、裕理」









そう聞こえたのは俺の幻聴

だけど確かに口はそう動いていた