「何なに2人知り合い?」

園田が言った。

こういうのって男が答えるんだよな・・・・。

「知り合いっていうか」

やっぱ駄目だ・・・

すいません!!

「惟知嘉さんヘルプ」

「え゛!!!」

そういうことになるよな?

だって昨日初めて会ったんだよ?

なんて言っていいか分かんねーよ。

だけど惟知嘉さんは

「え、えーと
撮影アシスタントさん??」

って答えてくれた。
たったそれだけなのに、俺には、女神のように見えた。

俺も簡単に返事をして、席に着いた。

そのあとに言った担任の言葉に俺は心の中で飛び跳ねて喜んだ。
『桜井の席は、岸森の隣だから』


HRが終わってから聞いてみた。

「あのー惟知嘉さんなんでここに?」

帰ってきた言葉は俺をさらに喜ばせた

「ねーその『惟知嘉さん』っていうのやめない?」

確かに、と思った

同い年でさん付けはどうかって。だけどあなたはモデルですよ?

「え!でも・・・」

「じゃーせめて学校だけでも!!お願い!!」

「わかりました」

貴方様に頭下げられてお願いされれば誰でもOKしますとも

「敬語も!!」

「はい!!」

これは、勢いで返事をしてしまた。