「あぁ」

『すげーじゃん!今度会わせろよ。ってか羨ましい』

『篠崎くぅーんまだぁー?』
後ろから聞こえたのは、多分篠崎の彼女の園田愛莉。俺らと同じクラスで1番うるさくて、1番派手。

正直俺は苦手。

だけど篠崎は、園田のこと、すげー本気らしい。園田も篠崎なしでは生きていけないって言ってた。

『ごめん海斗。明日詳しく聞く。』

「おう。じゃーな」


俺の興奮は全然治まらない。むしろ悪化してる。

だけど興奮しすぎて気づいたら、眠っていた。

-翌朝-

「かーいーとーいい加減起きなさーい!!!!」

「んあ・・・何時だ・・・・8時25分??」

やっべー目覚ましかけ忘れてた!!!!!

ってかいつ寝たんだよ!!!

飯も食わずに家を飛び出た。

もちろん遅刻。

1週間に3,4回ある遅刻。

HR始まってるし。

何か聞き覚えのある声がした。
でも今のおれは、それどころじゃない。

勢いよくドアを開けてお決まりのセリフ

「遅れましたー」

「おー岸森今日も遅刻かぁ」

俺の目の前に立っているのは、担任の馬鹿と惟知嘉さん??

「あっ!海斗くん」

ぇぇぇぇえぇぇぇぇええぇ!!!!

何で??

混乱していた。