「さ、佐藤綾です!馬鹿でドジですが、仲良くしてください!!」




私が言った途端に、クラスはシーンと静まり返った。
龍君は顔赤いし、真琴は面白そうにクラスの皆を見渡してるし…何?
やっぱ私嫌われてるのかな…?
自己紹介が終わり、そのまま入学式だと思ったら、十分だけクラスの時間がもらえた。




「あ~やっ!お前やるな!」




へ?な…何を!?何をやったの!?
もしかして私、嫌われるようなことしたの!?
ど~しよ!!私これからクラスになじめないかもっ!!




「お前明日告られるよ!!絶っ対!!」

「……はい?」

「だ~か~ら~告白!!わかる!?」




はい?え?告白?こくはく?KOKUHAKU?えぇー!?
な、何で告白!?だってさっきのクラスの雰囲気ってかなり冷たかったよ!?「え?お前空気読めよ」的に冷たかったよ!?
どうして!?どうして告白されるの!?えぇー!?
そう私が頑張っていると(いろんな意味でね)、後ろの席の子が話しかけてきた。




「ねーねー、綾さんと真琴さんって同じ小学校出身?」

「おう!そうだぜ!」

「私K小学校出身の伊達奈美!友達になろう?」

「いいの!?」

「うん!」




やったぁ!!早速友達できたぁ!!嬉しい!!