ちゃ…チャイム鳴っちゃった!!
どうしよう!!これから間に合うかな!!(汗)
新学期早々駄目だし!?そんなの嫌だぁ!!(泣)
そう私が思っていると、真琴がまた私の腕を掴んで走り出した。




「まっ…真琴!?」

「急がないと入学式遅れるだろ!?今のは、予鈴だから後五分大丈夫!!」




行くよ!!という声が合図のように真琴は、私の腕を掴んだまま屋上のドアを蹴り、階段を全力疾走で駆け下りた。
そのスピードに私はついていけず、時々転けそうになりながらも何とか真琴についていけた。


ガラガラ




「遅れてすんません!!」

「ん?あぁやっときた!」




良いからすわんな!と爽やかな笑顔で私たちに言った女性は、久保菖蒲先生。
私達の担任の先生。さっき真琴に教えてもらった。
そして、私達は席に座る。私の席は、窓側のプールがよく見える一番眠くなりそうな席。
そして前が真琴で、後ろがK小学校出身の伊達奈美チャン。右隣が聖君で、斜め前が霰君。斜め後ろが楓君で、霰君の前の席が龍君の席。
あ~…龍君と離れちゃった…。
先生が前に出て各自自己紹介しろー!と言ってドンドン皆を指していく。