ズキン


私…いきなり失恋?やっぱり龍君も真琴のこと好きなのかな…?
そうだよね…真琴って可愛いもんね…美人だし、格好いいし…。
小学校のころなんて、アイドル的存在だったし…ファンクラブまで出来てるんだよね…。
やだ、私真琴に嫉妬してる…。親友なのに私、なんて醜い…。
そんな私に話しかける人物がもう一人正門を潜って昇降口に来た。




「あっ!綾と龍じゃん!はよっ!」

「あ…真琴…おはよ」

「はよっ!真琴!」




真琴はいつもと違う私の顔に、整った顔を少し歪ませてどした?って優しく訪ねる。
それに私は笑顔を無理矢理造り、真琴になんでもないよっ!って出来るだけ明るく言った。
真琴は一瞬怖いほどの無表情になったけど、私の気を察してくれたのか、そっか…といって新しく話をくり出した。




「なー仲良し六人組そろってるー?」

「あぁ、俺と綾と真琴と霰と楓と聖だろ?全員四組だぜ!」

「まじでか!こりゃあ腐れ縁だな!」