「先生!綾が書記で!!」

「ん~…綾~いいか~?」

「え!?」

「いいよなぁ綾ぁ?…な」

真琴が私に向けて静かにウィンクする。多分、龍と近づけるチャンスじゃん!やってみれば?つかやれ!という合図だった…何か…最後の方命令形になってなかった…??
まぁ…それで龍君と近づけるなら…やってもいいかな…。私は、やります!といった後、黒板の前にいる真琴の隣に立った。

「じゃあ、龍は誰か推薦するか?」

「楓ぇ!お前やれ!!」

「∑俺かよ!?」

「「何で俺(僕)じゃないんだよ(黒)」」

「黒いから」

龍君が霰君と聖君にそういうとクラスはまた一斉に笑い出す。
なんか、このクラスでやっていけそうで私は安心していた。初期が楓君で少し安心したかも…ほかの小学校出身じゃなくて嬉しいな…。もしかして、龍君私のこと考えてくれたのかな…?ってちょっと自惚れながらクラスの皆に挨拶をして自分の席に座った。