私が叫ぶと、奈美さんは若干苦笑いを含んだ顔で大変だねって囁いた。
私、この間真琴にあんた初だなって言われた…初…そんなに私って初?;;
確かに改めて好きって言われると、顔から火が出そうに真っ赤になるよ?赤くなるよ?
それって初?じゃあ、真琴は?真琴は初じゃないわけ!?
私が混乱していると、そのまま入学式に出させられた。…最悪…。


先生が一人一人「~の担任の~です。教科は~です。」と挨拶をしている。
私が考えることは、勿論龍君のこと…。席替えするとき龍君と一緒がいいな…委員会一緒になると良いな…そんな事を私は考えながら入学式を終えた。
これから、学級委員と専門委員を決める事にするらしい。

「学級委員にな「「はい!!」」∑ぅおっ!?りゅ、龍に真琴…お前等早いな;;;」

「「今更ですか?」」

そう龍君と真琴が言うと、クラス中は一斉に笑い出す。
そんな和やかムードの中先生が次の一言を言い出した。

「じゃあ次書記~」



し~ん



クラスが一斉に静かになる。
皆、面倒くさいとか手あげるのが恥ずかしいとかの理由であげないのだろう。こんな中に手あげる人は、まさしく真の空気読めないKYだ…。
どうしようかな…私あげようかな…。
私が、手をあげようかあげないか悩んでいると真琴が私を指さした。