―――卒業式当日。




「今日でこの学校ともサヨナラなんだね…」



「色々あったけど…いい思い出だよ」



「…そうだね」






「栞里ーーーー!!」


ん?この声は…




「那恵っ!!」



「もぉ〜探したんだから!!」



「ごめんごめん。那恵ともあんまり会えなくなっちゃうね…」



「それでも!ずっと…親友だからね…!!」



「うんっ、…でもやっぱり卒業したくないよぉぉ」


我慢していた涙が溢れだした。



「栞里…あたしだって…栞里ともっと居たかったぁぁ」



「やれやれ、俺は忘れられてんのかな」



「颯斗は黙ってて、今友情優先」



「おお、こわ」