確かに思い出そうとはしなかった。
そのうち戻るだろうってくらいにしか。
でも日に日に俺の心が…思い出せって…。
「だから…サヨナラしたんだよ?せっかく両想いになったのに…こんなことで壊れる仲だった」
「…っ」
「もう、話しかけないで…。辛くなるから…。席も…先生に言って替えてもらうことになったから…。じゃぁ、あたし行くね…」
…は?
話しかけんな?席も替わる?
「ふざけんな…。俺から逃げんなよ!!」
そう言って栞里の腕を掴み壁に押し付ける。
「いっ…」
「頼むから…逃げんなよ…」
「や…だ、放し…んんっ」
強引に唇を奪う。