でも今更遅い。




そう思い諦めたあたし。




めをギュッとつぶってその時を待った。





でも…


目が覚めたらあたしは生きていた。




しかもここは…病院?




「栞里!! 」


「大丈夫か!?」





「お母さん…お父さん…?」




「よかった…!!」




「なんであたし生きてるの…?」





「…それは…」





え?



なぜか気まずそうにする両親。





「実はね、颯斗くんて子がレスキュー隊に連絡しててくれたの。おかげで救命マットが用意できて助かったんだけど…。その時に颯斗くんがあなたのこと助けようとして一緒に飛び降りて…」




え…?まさか…あたしの代わりに死ん…




「死んではないの。だけどね、意識がまだ戻らないの」




「そんな…」