「ごめん、守ってやれなくて…」




「ホントは颯斗のこと好きだった。告白してくれてすっごい嬉しかった。だけど颯斗ファンにいじめられるのが怖くてOKできなかった」




「うん…」




「でもね、もういいの。だから最期に聞いてくれるかな?」




「最期なわけないだろ…」




「あたしね、颯斗のこと大好き。ずーっと大好き。それからごめんね」




「俺だって…!!栞里が好きだよ!!」





そう言ってくれるだけで…嬉しい。



バイバイ…颯斗。




「ありがとう」



そしてあたしは落ちていった。



落ちるなか昔のことを思い出していた。




それなりに楽しかった毎日。



死んだらもう颯斗にも逢えない。