「あ、そんな、まだ分からないですよね、あ、じゃあ、電話番号、電話番号を書くので、決まったらそこに…あ、でも電話代がかかるか、あ、どうしよう、えっと、毎日俺が聞きに行くのは、迷惑ですよね。それは無理だ。えっと、あ、じゃあ俺、結構通学路一緒だから、多分、決まって、周り見てもらえば、すぐ会えると思います。だから、決まったら」

「あの…」

私が先輩を遮ると、先輩はさらに慌てて

「あ!別につけているわけじゃなくて、本当に偶然よく一緒なんです。だから、もしかしたら会えないかもしれないけどでも」

「あの…私、先輩のこと知ってます。先輩のこと、ずっと気になっていました。」